ステキなUX、損するUX

来店しなきゃ物件見学させてくれない不動産屋って

最近、部屋が手狭になってきたので引っ越そうかなと考えてる。もう5年も同じところに住んでいて、知っている人や好きな店などもあるのでごく近所でもう少し広いところへと移るつもりだ。

SUUMOを見て探しているんだけど希望に合った物件はなかなか見つからない。ボクは広い部屋が好きだ。まぁ実際に広くなくても広く感じられればいい。窓が大きくて、空が見えて家の中から遠いところまで見えることが重要で、これまでもそういう家を探して住んできた。

家賃がいくらでも払えるのであれば物件はいろいろ出てくるのかもしれないが、もちろんそんなことはないので予算内で広いリビング、広い窓、外がいろいろ見えるところという条件で探しているけど、なかなか出てこない。そんな条件に加え、ごく近所で(何丁目かまで絞って)探しているからそれはなかなか出てこないのも仕方ないのかもしれない。

そんな中でも「これいいかも」と思う物件もたまにある。サイトから不動産屋に物件見学の問い合わせをするのだが、不動産屋によってその後の流れが違う。現地で待ち合わせもできますよ、というところとまずは何が何でも不動産屋に来てそこから紹介しますよというところだ。

不動産屋の仕事の一つは希望に合った物件を見つけること

不動産屋の大きな仕事の一つはお客さんの希望条件に合わせた物件を見つけることだろう。少し前までは、不動産屋に行くとバインダーに物件情報が束ねられているものすごい分厚いものを渡され「この中から気になるものがあれば言ってください」など言われ探したものだ。沿線と家賃である程度分けれれてはいるものの大体それくらいしか分けられていない。もちろん全然希望と違うものも多く含まれている。というか希望に合ったものなんかなかなか出てこない。宝探しのような感じで、いい物件あるかな~と探しているようなものだ。誰しも途中でもういいやと思ってしまう。まぁ今でもこんなやり方でバインダーを渡している不動産屋もあるのだろう。

それとは違い、最近ではサイトを見て紹介してくれるところもある。そのサイトとは不動産業者だけが見られる特別なサイトというものだ。このサイトは家では見ることができないということになっている。

不動産屋での紹介のやり方は紙とサイトのそれぞれやり方は違うが、どちらもまず不動産屋に行くということではこれらは共通している。そこで希望に合った物件を見つけてくれるというものだ。

物件を見たいんだから早く見に行かしてほしい

今回のボクの場合もそうだが、物件を探してもらう場合とは違い、不動産サイトで物件をすでに選んで、物件の見学をしたいという場合がある。この場合、そもそも自分で物件を探してから来てるんだから、早く現地に連れていってほしいのだ。

見学の申し込みをすると、大抵希望条件を聞いてくる。希望条件はそのメールで伝えているのだから他の物件の紹介はメールで事前にやり取りすればよい。わざわざ不動産屋に行く必要は感じられない。なのに、いまだに「まず不動産屋に来てから紹介します、そうでなければ紹介できません」と言うところがある。

不動産屋に来てもらう方がそれは不動産屋にとっては都合がいいんだろう。他の物件もある程度真剣に見てくれるし、わざわざ不動産屋まで来ているからということで成約率も多少高くなるのかもしれない。

でもこれは不動産屋の都合であって、物件を見たい人はまずは物件を見れればよいのだ。駅の近くや住所を見れば場所が分かる、スマホで地図を見れば行ける人なら直接行った方が都合がいい場合もかなりあると思う。

不動産屋と一緒に物件を見に行った場合、周りにどんな家があるか、どんな店があるかぶらぶら歩いてみたくても、不動産屋さんがいると気を遣ってあまり見られない。現地集合、現地解散ならそんな心配もいらない。

物件を探している人が求めているのは不動産屋に行くことではないですよ、希望の物件に出会い、見て、よければ住む(契約する)ことですよ、と言いたい。(ちなみに、不動産屋までまずは来てくださいとい言われた不動産屋には行きませんでした)

中東 優

執筆者

中東 優(UXデザイナー / インフォメーションアーキテクト)

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