ステキなUX、損するUX

ライブのドリンク飲まんなぁ

ライブに行ったとき、500円のドリンク代を払ってるけどほとんど使うことはない。家には持って帰ったコインがいっぱいたまってる。のどが渇いてないとかそういう理由じゃないんだよね、交換しないのって。そういう人結構いると思うんだけどなぁ。

どんなものでも500円のドリンク代

座る椅子があるコンサートって感じだとドリンク代はいらないことが多い気がするけど、ボクがよく行くようなスタンディングのライブだとほとんどのところで500円の（チケットと引き換えに）ドリンク代を入場時に支払う。

500円のドリンクと言っても、ビール一杯でも500円だし、ジュースも500円、ペットボトルの水でも500円。ジュースなんてその辺で買ったら150円だし、500円も出して水を買うなんてすご～く損する気分になってしまう。

なので選ぶならビールとかジントニックとかかなとは思うけど、ドリンクチケットを使うことはあまりない。もうチケットを買っているのだから交換しないとただの損じゃないと思われるかもしれないが、交換しないには交換しない理由があるのだ。

ドリンクを引き換えない理由

ドリンクの引き換えをしない理由の１つは、ドリンクカウンターに人がいっぱい並んでいるのでめんどくさいということだ。そもそも並ぶのがキライだ。おいし～と評判のランチだろうが、日常を忘れてネズミの帽子をかぶっちゃうようなディズニーランドだろうが、並ぶのが分かっているところには行かない。ライブだって始まるまで待つだろうと言われるとそれはそうなんだが、自分の中では並ぶのと待つのはなんか違うのだろう。とにかく空いていればいいが、5分や10分も並んでまでそんなに飲みたいと思っていないドリンクをもらおうとは思わないのだ。

そして理由の２つ目は、飲み終えたカップをどうしたらいいのか困るからだ。多くの人と同じだと思うが、ライブが終わればすぐに会場からは出たいので、飲むとしたらライブが始まる前ということになる。ライブ前というのは場所取りの時間でもある。せっかく見るのだからなるべくいい場所で見たいものだ。前の方で見たいけど、あまりにも前だともみくちゃにされるし、後ろだとあまりよく見えない。なので大体前から３分の１くらいのところがボクがいつも陣取る場所だ。そしてあと、前にでかい人がいないことも大事なポイントだ。前にでかい人がいるとせっかく良く見えるはずの場所でも意味がなくなってしまう。ステージまで大きい人がいないことを確かめて場所を確保しなきゃいけないのだ。

そんな場所を確保しつつドリンクを飲みながら始まるのを待つ、これはいいと思う。ぼ～と待っているのもなんか間抜けだし、スマホをいじってるのもなんか好きじゃない。ビールとかジントニックとか飲みながら待っていると、まだ始まらないけどいらいらしてませんよ、優雅に待ってますよと言う気がする。

飲んでいるときはいい、だが、そんな時間もそんなに長くはない。一杯の飲み物なんてそんなに時間がもつものではないし、ライブが始まる前には飲みきってしまいたい。そして飲み切った後が問題なのだ。

飲んだ後にはもちろんカップが残る。ジュースや水などはペットボトルでくれるが、お酒の場合はまぁほとんどカップだ。そのカップの処理が困るのだ。

もちろんゴミ箱に持って行って捨てることはできる。数十秒あればゴミ箱に行って帰ってこれるだろう。だがゴミ箱に行くことは確保していた場所から移動するということを意味する。その数十秒の間、確保していたスペースがそのまま残っているとは思えない。隣や後ろにいた人は「あ、カップ捨てに行ったんだな」と思って空けたままにしてくれるかもしれない。でもちょっと離れたところからはそんなことは分からない。「ええ場所空いてるやんけ」とせっかく陣取った場所を奪い取る人はいくらでもいる。

ライブハウスにはライブを見に来たのである。飲みに来たのではない。場所を取られてあまり見えなかった。そんなことになることを考える、ゴミを捨てになんてとてもいけない。

ならば空のカップを持っておくということになる。だが空のカップなんてライブ中はもちろん邪魔でしかない。つぶして小さくすることもできるが、中身が入っていたところはべとべとしていて、ポケットやカバンにそのまま入れる気なんてもちろんしない。知らん顔して下に置いておくこともできるのだろうが、自分で蹴るかもしれないし、自分か誰かが踏んでライブ中にグシャっとつぶれる音が周りに響いたりしたらどうしようと思うと下に置いておくのもできない。結局持っておくしかないのだ。邪魔でしかない空のカップを。

そしてもう１つ、トイレに行きたくなる問題もある。飲み物を飲むのだからトイレが近くなるのは必然のことだ。ライブハウスに着いたとき、トレイに行くようにはしているが、それでも最後まで持つかは分からない。飲まなきゃトイレに行きたくなることもないのに、飲んだために途中で行きたくなっちゃうことも十分にあり得る。

いろいろ考えずに飲めるように

ドリンクを交換しない理由はこれらの３つの理由があるからだ。トイレに行きたくなるのはどうしようもないが、１つめの交換の列は場合によってはあまり並ばなくてもよい時もある。一番大きな問題はやはり２番目の飲んだ後の空カップが邪魔になる、捨てに行くと場所が取られる可能性があることだ。これを解決できたらドリンクを交換するようになると思う。

プロ野球や相撲でもそうだが、ゴミを回収してくれる人がいる。ゴミ袋を持って回ってくれる人だ。これをライブハウスでもやればいいと思う。混んでてゴミ袋を持った人が中に入れないような最前列のような場所には人伝いに空カップをまわしてもらえばいい。

どれくらいの割合の人がドリンクチケットを交換していないかは分からないが、ある程度の数の人は換えていないと思う。チケットを買ったのに換えていない、これは利用者にとってはあまりいい気分はしないし、ライブハウスだってお金を払ってもらったのだからドリンクと交換してもらいたいだろう。ぜひ交換しやすくするようにしてほしいものです。

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