ステキなUX、損するUX
チケットぴあのおまかせエントリーは使える?
チケットぴあで「 おまかせエントリー 」というサービスがリリースされた。事前に好きなアーティストや行きたい公演の条件を設定しておくと、抽選発売に当選するまで自動で申し込みができるというものだ。
どうしても行きたいと思っても、人気があるチケットはなかなか取れないことが多い。ぴあ、イープラス、ローチケ、その他いろんなサイトで片っ端から申し込んでも取れない。申し込んでダメならまぁしょうがないなと思えるが、抽選の申し込みを見逃して申し込んでいないと、行けたかもしないのに、ととても残念、もったいないという気分になる(申し込んでも取れるか分からないのだが、なぜかその時は行けたのに行けなかった気分になる)。
チケットぴあやイープラスなどには好きなアーティストや脚本家や俳優などをお気に入りとして登録する機能が以前からある。チケットの発売情報があるとメールが送られてくるというものだが、そもそもメールだと他のメールに埋もれてしまって見逃してしまうことも少なくない。
そんなわけで、この「おまかせエントリー」はとてもいいサービスだと思う。みんな好きなアーティストの情報をいつもチェックしているわけではないだろう。
使うのをためらう理由
ただ、この「おまかせエントリー」、実際に使うとなるとそのままでは使おうと思わない。使いたくない理由がいくつかある。
まずは場所の問題。会場は都道府県レベルでしか選べない。どの都道府県だってそんなに小さくはない。
先日発表されたユニコーンの2016年のツアーだと東京では3カ所やるそうだ。3カ所とは府中の森芸術劇場 どりーむホール、オリンパスホール八王子、中野サンプラザホールだ。ボクの場合、中野なら問題ないが、場所が八王子となるとかなり困る、遠い。通常ならまず申し込むことはない遠さだ。こんなところに自動で申し込まれたら困る。
好きなアーティストがこの場所近辺でしかやらないだろうという場合なら使えるが、そうでない場合は自動で申し込むならちょっと利用しずらい。
次に、他のチケットサービスで申し込んでいる場合があることだ。チケットを取りたい人はライブや公演に行きたいのであって、特定のチケットサイトで取ることは目的ではない。サイトが使いやすい、使いづらいということもあるだろうが、本来の目的からすればチケットぴあじゃなくても構わないのである。イープラスの方が先にチケットの先行発売をしていれば申し込むこともあるだろう。そんなとき、申し込みがかぶることになる。
そして、他にも申込枚数が決まっている点もいただけない。公演によって一人で行ったり、二人で行ったり変わる場合もあるだろう。さらに、予定が空けられないのが事前に分かっている場合もある。そんなときに自動で申し込まれては困る。
あと、疑問なのが演劇などでは同曜日に複数回公演がある場合、どの日に申し込むかということが分からない。この週の土曜ならいいがこの週の土曜はダメという場合ももちろんあるだろう。
確認を取ってくれたらそれでいいのに
自動で申し込むというのはユーザーの手間がかからず、抽選の見逃しもなくなって良いことだろう。ただ、完全に自動申し込みにしてしまうのではなく、確認を取ったらどうだろうか。「この内容で申し込みますか」の確認さえ取ってくれれば先に書いたような問題は特に問題ではなくなる。
申し込み内容の確認を取って、それですぐに申し込みができるのであればそれでよい気がするんだけれどなぁ。
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